北大東島では、12月から製糖期に入ります。
製糖期とは、さとうきびを刈り取って原料糖を作る期間です。
昔は全て手刈りで、刈り取ったさとうきびを月桃の茎繊維を裂いたもので束ねていたそうですが、
現在では、刈り取り戦車(笑)ハーベスタが入り、緑の畑をみるみるうちに赤土色に変えてゆきます。
束ねる作業もすでになく、まるまるとしたさとうきびをほどよい長さに自動的にカットまでしてくれます。
カットされたさとうきびをキャッチする大きなかごをつけた車が、ハーベスタの横を伴走します。
刈り取りに驚いた虫や小動物を狙って、鳥たちが集まってきます。
冬晴れの空の下、そんな雄大でのどかな光景が見られます。
製糖期は、その年の雨の具合にもよりますが(雨の日は作業ができないので、雨が続くとその分だけ期間は延びることになります)、3~4月までになります。
その期間、製糖工場は24時間稼働するので、電灯の少ない島内にあって、まるで不夜城のようなたたずまいを見せてくれます。